現状分析:教員研修の実施状況と現場の不安

先生方も勉強します。

新しい指導内容が次々に増えている状況のなかで、先生方はどうにか時間を作って研修に取り組んでいます。

道徳と英語の教科化

・指導要領改定に伴って、教科書の変更と学習内容の刷新への対応

・なんと言っても、学校に来るであろう数百台のコンピュータの管理保全

 

現場の不安

・・・ICTだけでなく新規業務は増加するばかり。

「小学校の英語教科化」が直面する4つの課題
現場も負担と不安を感じている

記事:東洋経済ONLINE木原 竜平 : ラボ教育センター 教育事業局長)

 

大きな問題は山積

記事:家庭、学校、行政の責任問われるいじめ問題(一般社団法人 全国教育問題協議会)

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今回のGIGAスクールで学校に期待されていること

1.1人1台に配備されたPCを利活用した授業実践の促進

2.デバイスの保管、設定、メンテナンス

3.3−4月の卒業、新入学に際してのアカウント割り振り

上記のミッションを先生方が、本当にやるとなれば、研修の充実は最優先課題となるでしょう。

ところが、下のグラフを見れば分かるとおり、先生方の研修はICTだけやるわけではない、という事を知っていますか。

研修はICTだけではない

ICTの優先順位は中位。教科指導や新学習指導要領への対応が優先。

年間でICTへの研修は多くても2時間 ✕ 2−3回か??

記事:第5回学校指導基本調査(ベネッセ教育総合研究所)

図6-9 今年度の校内研修の領域と回数(10年調査)

そもそも、研修にさくさん時間を充てられるような状況ではない。

記事:第5回学校指導基本調査(ベネッセ教育総合研究所)

教員の悩み(学校段階別、経年比較)

図7-1 教員の悩み(学校段階別、経年比較)

 

研修のためのスケジューリングが困難な現場

研修の日程が自分のスケジュールと合わない:87%
=そもそも研修する時間が現場には不足している。

記事:我が国の教員の現状と課題 – TALIS 2018結果より –(国立教育政策研究所)

 

 

そもそも長時間労働が常態化しています。

「ビデオコンテンツがあれば空き時間に勉強できるのでは?」

「研修を充実させて教員が数百台のデバイス管理保管設定業務を!」

は、かんたんに実現可能な状況でしょうか。

記事:第5回学校指導基本調査(ベネッセ教育総合研究所)

授業がある平均的な1 日についてうかがいます。

図8-1 出勤時刻・退勤時刻・学校にいる時間・睡眠時間(平均時間、経年比較)小学校 教員

図8-1  出勤時刻・退勤時刻・学校にいる時間・睡眠時間(平均時間、経年比較)

上記資料は10年前のもの。

現在どれだけ変化しているか、近くの先生に聞いてみてください。

たぶん想定通りの答えが返ってくるはずです。

と思ったら、やっぱり…2018年でもほぼ無変化のデータがありました。

記事:教員勤務、平均11時間超 保護者対応や部活動/日経新聞(2018/10/30 13:47)

ネガティブな面ばかりが多い印象ですが、いま必要なことは2点あります。

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解決策の立案・・・下イベント参照

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